マイクロソフト2023年1-3月期決算

マイクロソフトの2023年1-3月期の決算が2023年4月26日に発表されました。

 

同社はアメリカのソフトウェア企業の大手であり、パソコンの主なOSである「Windows」を作成しています。

そのほかにも、クラウドサービスの「Azure(アジュール)」

またノートPCの「Surface」、またゲーム機の「X box」の開発も行っています。

さらに今年1月にはChatGPTで一躍有名となったオープンAIへの追加投資も明らかになりました。

マイクロソフト検索エンジンであるBingにも、Chat AI機能が付きました(これは今のところ使いやすいとは言えませんが。。。)

 

決算ですが、1株当たりの利益は2.45ドルで予想2.24ドルを上回りました。

売上も529億ドルで、こちらも予想511.2億ドルを上回りました。

 

もう少し決算を細かく見ていきます。

まずは貸借対照表です。

 

invest comより参照

直近の四半期ごとのデータです。

前回四半期よりも流動資産、負債、総資産、総負債ともに増えてますね。

総資産が増えていることは好ましいことかと思います。

なおこの表には載せていませんが、損保利益(内部留保)も1082.34億ドルに増えています。

 

なお四半期以外、1年ごとの貸借対照表を棒フラフにした図も載せておきます

Invest comのデータを元に作成

 

こちらも経時的に総資産が増えていることがわかります。

 

続いては損益計算書です。

簡略化のために、総収入、営業利益、当期純利益のみを掲載しました。

右肩上がりではありませんが、一定の収益を手堅く確保していますね。

 

今後は通年の損益計算書です。

Invest comのデータを元に作成


こちらは右肩上がりに表示されますね。

最後にキャッシュフローです。今後は通年のものを表示します。

Invest comのデータを元に作成


営業キャッシュフローは右肩上がりであり、順調に収益を伸ばしていますね。

投資キャッシュフローも増大しており、積極的に投資が行われていることがわかります。

財務キャッシュフローはマイナス値が増大。負債返済もきちんと行っているということでしょうか?

財務がしっかりとした企業でないとできないことです。

 

財務表からマイクロソフトはの財務は安定しているといえます。

たとえば同社のROE(Return of equity;自己資本利益率)は約40%です。通常8~10%以上あれば優秀といわれていますので、マイクロソフトの財務が健全であり、稼ぐ力がいかにあるか、がわかるかと思います。

 

巨大企業であることに慢心せず、新たな開発をどんどんと行っていくマイクロソフトは、投資対象として非常に魅力的であると思います。

ただ優秀であるがゆえに、株価が割高であることが難点です。2023年5月5日時点でのPER(株価収益率)32.03倍と高めです。

 

私自身は2019年12月27日にマイクロソフト株を初めて購入しました。その時は1株がおよそ158ドルでした。現在は310ドルであり、そのときから約2倍価格が上昇しています。

これからも同社株は目が離せないですね。