エクソンモービル2023年1-3月期決算。もう爆損モービルと呼ばせない

エクソンモービルティッカーシンボル;XOM)の2023年1~3月期決算が2023年4月28日に発表されました。

 

Wikipediaより引用

まず1株当たりの利益(EPS)は2.83ドルで、予想2.6ドルを上回りました。

そして売上は865.6億ドルで、こちらも予想826.6億ドルを上回りました。

そのためこの日の株価は約1.3%値上げしています。

 

しかし前年度の予想と比較すると、

invest comより参照

2022年第2四半期をピークにEPS、売上ともに漸減しています。

XOMの株価は2020年3月に大幅に下落、30.11ドルの最安値をつけました。

しかしその後は株価は持ち直し、コロナ禍の2021年から石油需要の増大に伴い株価は上昇していきました。

2022年はインフレ抑制のためアメリFRBは利上げを開始、それとともに各社の株価は下落し、S&P500はその年19%も下落しました。

しかし石油株は他のセクターと比べて好調であり、XOMは2022年に1.6倍も株価が上昇しています。

2023年はリセッションが意識されるようになり、XOMの株価は100~119ドル前後を推移しています。

 

それではXOMの貸借対照表からみていきます

invest comより参照

上のオレンジ色の枠で囲った総資産は横ばいですが、総負債は経時的に減少しています。

通年期の貸借対照表を棒グラフにしたものをみてみましょう。

Invest comのデータを元に作成

特徴としては2020年に総資産が減少、総負債が増加しています。この年営業利益、当期純利益はマイナスでした。それにもかかわらずそれほど下落しているようにみえないのは、固定資産が流動資産と比較して多いということなのでしょう。

次に損益計算書をみていきます。まずは四半期ごとのものです。

Invest comのデータを元に作成

四半期ごとだと全ての利益が右肩下がりになってしまっています。

しかし通年期でみるとどうでしょうか?

Invest comのデータを元に作成


2020年を底にして総収入、営業利益、当期純利益ともに右肩上がりとなっています。

特筆すべきところは2020年の決算です。総収入は黒字であるものの、営業利益、当期純利益は赤字となっています。コロナショックで赤字となったものの、次年度からは見事に復活したのです。

 

最後にキャッシュフロー計算書をみてみましょう。これは通年期で表します。

Invest comのデータを元に作成

 

こちらも2020年以降は営業キャッシュフローが右肩上がりに上昇していることがわかります。またコロナショックで営業利益が赤字になったのに、投資キャッシュフローがマイナス、すなわち投資に資金を投入しており、危機に直面しても恐れずに投資を行う企業の姿勢を読み取ることができます。

 

私は2020年中にXOMの株を60株購入しました。現在同社の保有株数の2/3をこの年のときに購入しています。そのため平均購入単価は50.48ドルであり、現在2バガーを達成しています。

 

僕はエクソンモービルはこれからも成長すると思っています。

今世界中で脱炭素化が推し進められていますが、石油の重要性は変わらないと思っています。いや、脱炭素化が進むからこそ、石油はより貴重、重要になってくると信じています。