戦時下体制
「私は戦時下の大統領だ」
そして同日国防生産法を発動すると述べた。さらにそれに基づいてGM社に、新型コロナ患者に必要な人工呼吸器を大量に生産するように命令した。
アメリカ以外でもヨーロッパの国々は、今の新型コロナによるパンデミックを戦時下体制で臨もうとしているところが多いようだ。
フランスの̄マクロン大統領も、今は戦時下であると述べている。
日本では「戦時下」というと、太平洋戦争時の国家総動員法、大政翼賛会、空襲における灯火管制ととかくネガティブなイメージを持たれている。
確かに明るいことではない。戦時下というと、マスコミに批判されるかもしれない。
しかしこう問いかけるとどうだろうか?
「今は平常時なのか?」
今はとても平常時とは言えないだろう。経済は止まっている。街中に人はまばらである。昨年まではあれだけいた外国人観光客が消えてしまっている。
家から動かないように外出の自粛要請が出されている。
ちょっとしたことでトイレットペーパーや食料品の買いだめが発生する
純粋な戦時下ではないが、戦時下に類似した状況なのだ。
今はコロナウィルスという見えない敵と戦っている。見えないがために、人間は、社会は大混乱に陥っている。
高ウィルス薬やワクチンの開発といった、敵を倒す道具は開発していないし、集団免疫といった、ウィルスと人間の免疫の和平にも至っていない。
欧米と比べて日本政府の対応は遅い、手ぬるいといった批判が多い。
確かに政策は小出しであり、対応のスピードに歯がゆさを感じる。
政府には大胆かつ迅速に行動してもらいたい。
ただ本当の戦時下体制においては、戦争中、そして戦後に国民は多大な苦痛が生じた。
例えば戦後日本は大幅なインフレが襲った。また預金封鎖、財産税の課税で財産を失った。
のちのち、そいうった苦しみを味わうかもしれない。